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広島大学 経済学部 経済学科 合格

防府高校・既卒 兼頭佑季 君

私が入塾したのは部活が終了した高3の夏でした。その頃の私はまだ目標もなく、そもそも志望校すら決めかねている状況でした。漠然とした気持ちで、周りがやっているから勉強しているとかそういう感じだったと思います。しかし、実は行きたい大学がなかったわけではなく、口に出して言えなかったというのが本音でした。なぜなら模試ではいつも「E判定」ばかりで、「行きたい」とは思っても、「行ける」と思えなかったからです。

 

  入塾して塾長との最初の面談で志望校を聞かれ、少し言うのが恥ずかしかったのですが第1志望の大学を伝えました。その時に言われた言葉は、「行きたいと思えば行けるよ。」というものでしたが、そこが全ての始まりだったと思います。志望校への道のりはとても厳しい状況であったとは思いますが、私にとって1番励みになったことは、この塾では1度も「無理だ」と言われなかったことでした。

 

この塾で私が最初に教えてもらったことは、「自分の志望校に合格するためには、何をしないといけないのか。何が足りていないのか。そして自分が、今現在志望校に対してどの位置にいるのか。」でした。志望校までの距離を自分が認識することで、分かったことは、自分にはかなり厳しい道のりなんだということでした。

 

しかし、合格までの距離がはっきり分かれば、あとは自分がやりさえすればいいわけですから、やるべきことは見えてきました。今思えばこの時の面談によって、その後の自分の勉強スタイルを確立できたのではないかと思います。この塾の1番のポイントは、自分がどこを目指して進んでいくのかを自分の意志で決定して、自分に1番必要な科目を優先的に授業で受け、それで足りていない部分を自習で補っていくことです。残念ながら当時の私は補うとはとても言い難いほどの学力でしたから、とにかく広く基礎を固めることから始めました。

 

人より理解力がない私は、授業だけでは足りないため、授業以外でも疑問点が多かったのですが、解らないことはどんな科目であってもすぐに先生に質問しました。ここはこの塾の次のポイントの部分だと思いますが、解らないところがあればいつでも聞ける環境があるということです。

 

先生は質問攻めにしてでも徹底的に利用するくらいの図々しさが、この塾で成績を伸ばせた理由かもしれません。

  最終的にはセンター試験では目標に届きませんでしたが、2次試験に向けて最後の追い込み時期に、特別メニューを組んでもらったおかげで、無事第1志望の大学に合格することができました。

 

  どんな塾が合っているのかは人それぞれだと思います。しかし、受験は人にやらされるものではなく、自分が自分の意志で志望校に向けて努力していくものだと思います。そのためには、漠然と勉強して、行けるレベルの学校に行くのではなく、自分の行きたい学校を見つけることが第1です。この塾はそんなことを考えるきっかけを与えてくれて、自分が最後までブレずにやり切ることを応援してくれます。

 

自分が目標を持てば、あとはその目標に向けて徹底指導してくれるこの塾が、私にとってはベストだったと思います。この塾に入ったおかげで私は、どれだけ合格までの道のりが険しくても、あきらめない気持ちを持つことができました。合格できたから言えるのかもしれませんが受験なんて、最後に大切なことは自分があきらめずに「やるか、やらないか。」だけだと思います。